WARP DAYS

Written by Noriko
Football(GAMBA,JPN),Hobby and more.

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トリノ五輪・男子スピードスケート500M

スピードスケート最後まで見てたら、眠い、眠い。転倒すると製氷で時間食うのでどんどん後押し。結果は、残念…正直、メダル一個も取れないとは思ってなかった。

及川君は、よう頑張ったなぁ。メダルにあと一歩届かず…。この間名称の決まったばかりの『バレット・スタート』、1回目のフライングとられたのは、残念。条治も、初めての五輪で、前走者が転倒で製氷の為中断というアクシデント。これがどの程度まで彼に影響したのかは分からないけど、スピードスケートでは氷の微妙な具合、微妙な集中力の途切れが命とり。でも、2回目の滑りは良かったな。膨らまないコーナーワークが素晴らしい(欧米の選手は、多少膨らんでもラストで伸びるから怖い…)何より、条治はまだ若い!!21歳。次のバンクーバーがある。長島君は、私、情報不足…及川君より1コ下か。及川君も長島君もまだバンクーバーを狙える年齢だと思うので、是非、頑張って欲しい。

清水ですが。私は冬季五輪が好きで、勿論今度も全般楽しみではあったんだけど、今回はどうにも私の中で、個人的な五輪だったんだなというのが、男子スピードスケート500Mが終わって、分かってしまった。分かってしまったというか、まぁ分かってはいたんだけど…。ソルトレーク五輪が終わってからトリノまでの約1500日間、4年間を日数に変換したカウントダウンの数字を見て待っていた五輪は、今回が初めてだった。

治療の為の神経根ブロック注射を失敗されて腰痛が悪化、感覚が大事なスピードスケートなのに、結局11本もの弛緩ブロック注射を打って、リンクに立てるのが不思議なくらいの状態で、銀メダルを獲ったソルトレーク五輪。金だったフィッツランドルフのフライング“疑惑”もあって、清水にしてみたらそっちは全く関係のない事だろうけど、見てる側としては悔しさも倍増だった。

ソルトレークが終わってから、トリノでは500と1000のダブル金を狙うと言っていた清水。結局、4年間の前半は腰のリハビリ等痛みと闘いながら感覚を取り戻していくのに費やされて、最終的には500のみとなってしまったけど、狙うものが絞れたと思った。

トリノ前の清水の調子は、前にも書いた通りで、心配になるくらい試行錯誤だった。4年に1度の1日のレースの為に調子を合わせ、集中力のピークを持ってくる事の難しさなど、私の想像力の及ぶところではないが、清水にはそれが出来る力、努力、練習の積み重ね、経験があるし、不調は計画通りで、想定内だと言っていた清水の言葉も、それを信じていたし、終わった今でもそうだったと思っている。

「今までの五輪の中で一番結果が出なかったが、やるべきことはやった、悔いはない」という様な清水のセリフが、報道の通りだとすれば、それは、良いのかな。私が約1500日間待っていたのは、トリノ五輪というより、トリノ五輪で滑る清水だった。やはり金メダルを信じていたし、メダル圏内に入れず、18位という結果はもの凄く悔しい…。でも、ソルトレークの事があり、トリノでは思い切り滑りたいとも言っていた清水が、それが叶ったのであれば、それはやっぱり良かったと思う。落ち着いてから、清水の言葉で、今回の五輪の話を聞ける・読める機会があればいいな。

清水がこれからも、日本のスピードスケート界を引っ張ってきた(きている)本当に偉大な、素晴らしい選手・功労者である事は変わらないし、実績・実力は揺るぎのないもの。バンクーバーにも選手としてチャレンジするのかどうか、五輪以降の動向はまだわからないけれど、今後も、見続けていたいと思います。
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