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2005.10.09(日) 大久野島2−毒ガス製造にまつわる施設・砲台跡
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朝は6時半に起きて、ホテルの温泉へ。朝風呂最高!この日は晴れで、海と空がとても綺麗です。バイキング形式の朝食を食べた後、再びホテルで自転車を借りて、島の探検へ。晴れて良かった。海面に太陽光が反射してまぶしいくらい。小さい島は、海と山の美しさが同時に味わえるのがいいですね。名前の知らない植物もたくさん、山の道にはジョロウグモの巣もたくさん…気をつけていないと人間が網にかかります。

最初に行ったのは毒ガス資料館(入館料100円)。島で製造されていた毒ガスの種類や施設や働いていた人達の資料、そして、毒ガスの恐ろしさを伝える様々な資料。当時の完全防護服として服が展示してありましたが、今見るとあり得ない…ほとんど布です。製造されていた毒ガスの種類、その効果を、それらが実際製造されていた地で知ると、「うさぎ可愛い」「海がきれい」といった島の風景も、今までと少し違う様に感じます。勿論、動物の可愛いらしさも風景の美しさにも変わりはないのですが、一時期地図からも消されたこの島の背負う歴史の重さと、もっと大きい自然の力であったり美しさのギャップに、何とも言えなくなります。そもそも、大久野島にうさぎが居る理由は、毒ガス残留やガス漏れを調べる為に放されたものですしね。大久野島の詳しい歴史について知りたい方は、ネットで調べてみて下さい。ここでは割愛します。今、この島がこうやって国民休暇村になり、可愛いうさぎと美しい自然に触れながら、そういった歴史を知る事が出来る観光地になっているのは、正しい在り方だと思いました。

毒ガス資料館の後は、発電所跡や砲台跡、毒ガス貯蔵庫跡へ。発電所と毒ガス貯蔵庫は、実際入る事は出来ますが、立ち入り禁止の場所です(自己責任で)。発電所はまさに廃墟。外側はびっしり蔦に覆われていて、中に入るとがらんとした空虚な広さ。窓枠は歪んで錆び、ガラスの破片が地面にたくさん落ちています。ちょっと萎えるような落書きもたくさん…。ちなみにこの発電所の周りの植物の葉っぱがブツブツだったのはただの病気なのかそれとも…??気になるところです。ただの病気であって欲しいな…。

貯蔵庫も、合計1200トン分の毒ガスを置いていただけあって、広い(というか高い)。毒ガスで亡くなった方のための、千羽鶴やお地蔵さんなどもお供えしてありました。貯蔵庫の中から外を見ると、青ーい海が見えます。

2時間島を散策して、見切れていないところもありましたが、11時40分のフェリーで大久野島を後にしました。是非是非、また来たいと思います。新幹線を使っても、関西(新神戸)から忠海まで7000円ちょっとですしね。


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▲朝、部屋からの眺め!めちゃくちゃ綺麗です。 ▲部屋から見下ろすとうさぎが2匹…朝から普通にこんな光景… ▲海! ▲海!砂浜!
▲青空! ▲毒ガス資料間入り口。 ▲毒ガス製造に使用された器具など。 ▲発電所跡。逆光で光が入ってしまいました。蔦でびっしり。
▲発電所横の小さな建物と、青空と、鉄塔。なんともいえないシチュエーション。 ▲発電所入り口。蔦を見て「甲子園みたいやなぁ」と言った関西人… ▲発電所内部。窓が多くて、光が差し込んでいます。 ▲実際の高さは2階以上あるのかな。天井が高いです。
▲窓から差し込む日の光。 ▲地面にはガラスのかけらがたくさん。 ▲写真では色が飛んでしまいましたが、歪んで錆びた扉から見える、外の植物と、その向うに海。 ▲蔦やら何やらが這ってきていて、窓がしまらない状態。
▲割れたガラスが窓枠に残る。 ▲北部砲台跡。 ▲毒ガス貯蔵庫跡。説明は写真を見て下さい。 ▲こうやってみると、ちょっとお墓の様にも見えます。
▲この上にタンクが据えられていた様です。大きい。 ▲貯蔵庫の中からは、すぐ外に、海が見えます。 ▲ホテルの横にも。これもタンク貯蔵庫だったかな。 ▲休暇村のホテル。温泉も良かったし、最高でした。


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